はじめてのEV充電器設置ガイド

EV充電器ってどんな設備?

EV充電器は

大きく分けて2種類!

電気自動車用の充電器(EV充電器)は、様々なメーカーから次々と新商品が開発されていますが、その中でも充電の出力電力の違いで大きく2つに分けられます。

一つが、主にご家庭向けの出力10kW未満の普通充電器です。
設備が比較的簡易で安価で、一般の家庭向けに開発されました。フル充電まではやや時間がかかりますが、帰宅後~翌日の出発までにゆっくりと充電する用途に向いています。

もう一つが、商業施設や高速道路SAなどに設置されている「急速充電器」です。出力電力は普通充電器よりも強く、一回の充電を30分程度で行えるほどのハイパワーな設備ですが、設置費用は高額で工事も大規模なものとなります。

EV充電器センターではご家庭用の「普通充電器」、施設や企業様向けの「急速充電器」どちらも取り扱っております。
ぜひお気軽にご相談くださいませ。

それぞれの

特徴の比較

-普通充電器急速充電器
-コンセントタイプ
ポールタイプ
使用する電圧単相 100V単相 200V三相 200V
満充電までの時間約 14 時間約 7 時間約 30 分
設置工事の手間
必要なスペース機種のサイズによって異なります

EV充電器には様々な種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

ご家庭向けの普通充電器はコンパクトで設置スペースを要さず、設置コストが比較的安価なため手軽に設置することができます。また、充電時間は長いものの、自宅に設置すれば車を使っていない時間帯に余裕をもって充電できます。

公共施設等で見られる急速充電器は高い電圧で電流を流すため30分程度で約80%まで充電可能(車種等による)となっています。長距離のドライブや出先でバッテリー残量が無いという緊急時に便利です。しかし普通充電器に比べると大型で、導入費用がかなり高額になります。

メリット

夜間電力を利用して安く充電

MERIT 01

外で急速充電を利用すれば短い時間で充電することができますが、それ相応の利用料金を負担しなければなりません。夜間電力が安い料金プランで契約している方は、外で充電するよりも安く充電することが出来ます。自宅充電をメインで活用し、出先での充電を上手く使い分けることが充電費用を安くするコツです。

また外の充電器を利用しないのであれば、充電認証カードの加入の必要もありませんので、より家計の節約にもつながります。

給油の必要が無いので時短にも

MERIT 02

ガソリン車の場合、給油の際はガソリンスタンドに行かなくてはなりません。いざ出かけようと思った時に車のガソリンが無ければ、ガソリンスタンドに行く手間がかかります。

一方、EV車を利用し、充電スタンドをご自宅に設置すれば、夜の寝ている時間帯に充電することが可能となります。緊急で車を使う場面でも「充電されていない」ということが無く、安心して車に乗ることが出来ます。充電スタンドを設置することで、環境にやさしいだけでなく、時間を効率的に活用出来るようになるのです。

V2Hという言葉をご存じでしょうか?

V2H(Vehicle to Home)とは、「クルマから家へ」を意味する言葉です。

EV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド車)にはバッテリーとして電池が搭載されています。そこに蓄えられている電力を流用し、家庭で使用することができるシステムの総称をV2Hと呼びます。

車種にもよりますが一般家庭の約2~4日分の電力を賄えるものもあるので、地震や台風等ので停電してしまった際にも安心して電気を使用できるでしょう。

EV充電器の仕組み

日本では「普通充電」と「急速充電」というように充電スピードの違いに焦点を当てて区別しています。

しかし、両者の技術的な大きな違いは「交流充電」と「直流充電」です。普通充電では交流を、急速充電では直流を用いて充電しています。

普通充電器は交流の電源を入れて、そのまま交流で車に送り込み、搭載の充電器で直流に変換してからバッテリーに充電しています。

一方、急速充電器は交流を入れて、充電器の中で高電圧の直流に変換して車に送り、そのままバッテリーに充電しています。急速充電器は直流への変換装置をはじめ、様々なインバーター・コンバーターを搭載しているため、設備自体が大きく高価です。